あの人の"メディア声"&トーク力

その2 新体操解説者・田中琴乃さんの解説が素晴らしい要因 

前の記事、その1の【声】について、 
に続いては、【滑舌】についてです。
滑舌もやわらかく良い。
舌の弾き具合が強すぎずよく動くので、一音一音が軽やかに鳴っている。
コロコロコロ、と一音一音が転がっていく感じ。
舌の弾き具合(上あごにぶつかる強さ)が強いと、テキパキハキハキした印象になり、母音が伸びると品が無くなったり嫌味な感じになりますが、
田中さんの場合は、舌のあたりが聞きやすいレベル内でやさしく、それによって一音一音のキレも強すぎず女性らしく優しい感じも出ています。
アナウンサーのようにしっかりトレーニングしました、という滑舌の音ではありません。
でも、言葉のすべての音が一音も欠けることなくちゃんと聞きとれます、パソコン作業をしながらでも。
これも元々の持ち味であったり、人に伝えるためにハッキリしゃべらなきゃ、とご本人なりの意識があることからだと感じられます。
もともときっと、お話するのがお好きなのではないかと思います。
お喋りな人は小さなころからたくさん喋り、日常も喋ることが多いので、舌の筋肉も柔軟に動くようになっていますしね。
ちなみにここまで読むと、
結局生まれつきかどうかじゃん、と思われるかもしれませんが、
そうではありません。
生まれつきできる人もいますが、それなりに意識が無いとできないこと。
また、生まれつきできない人がほとんどで、それは全て、気を付け方を覚えれば誰でもできることです。
おじぎをフニャフニャとしかできなかった人が、背中とお腹に力を入れて背筋をまっすぐ伸ばし、角度は何度、と練習してきれいなお辞儀ができるようになるのと同じようなものです。
正しいやり方を知る、というところから始めるわけですが、
声や滑舌については正しいやり方を教わる機会が無いだけのことです。
今もし悩んでいる方いらっしゃるとしたら、悩む必要は全くありませんのでご安心ください。
コミュニケーションや”プレゼンテーション”という言葉がよく言われるようになってきた昨今、
アナウンサーなど話すプロになる人だけではなく、
一般の企業や地域の生活の中でも、ちゃんと相手に聞こえる声と滑舌は練習する文化ができると良いですね。
小さなころから家の中で過ごすことが多かったり核家族で兄弟げんかをする機会無く育ってきた方は、
大きな声を出せと言われても、声帯の筋肉が、小さな声しか出ない筋肉になっています。
ちゃんと小さなころから親御さんが気をつけて大きな声をしっかり出せるようにしてあげれば、
いじめられる子も今よりは減るかもしれません。
いじめられやすい子は声が小さくてモジモジしゃべっていることが傾向的に多いですし。
今悩んでいる方も、
声の出し方を練習しなきゃ、といつ気づくか、いつ誰が気づかせてくれるか、
があったかなかったか、単にそれだけの違いなので
今からでもいくつになっても十分できるようになります。
さて続いては、大きな要因としては、
1つめ=前記事の【声】について、と、今回の記事【滑舌】について に続き、
大きな要因2つめ! 【解説】についてです。(次の記事)

関連記事