プレゼンで失敗しない話し方

滑舌悪い?聞き取れる?【プレゼンで失敗しない話し方】滑舌を良くする方法・治し方・トレーニング

「滑舌良く話しています」と自信もって言えますか?
言える方は少ないですね。
「滑舌よく話そうとしています」と自信もって言えますか?

「今何て言ったの?」とすぐに聞き手が聞き返せない状況、例えば、大勢の前でのプレゼンテーション、ピッチなど、相手に理解していただくために話す場合は、なおさら滑舌の良い話し方は必要です。

滑舌は、気をつけない限り絶対に良くなりません。
逆に、気をつけさえすれば確実に変わります。

目次

滑舌が悪い・よく聞き返される方

活舌が悪いと言われる・よく聞き返される方の話を聞きとるために、相手はそうとう耳を傾け、今の聞き取りにくい言葉はたぶんこういったのだろう、あの辺よく聞き取れなかったけど話の子の終わり方だとたぶんあんなようなことを言ったんだろうな、など、言葉を聞き取ろうと集中して聞き、同時に頭をフル回転させて話を聞いてくださっています。
なんと疲れることでしょう。

ただでさえ人の集中力が持つのは15分くらいと言われている中、聞き取るために労力を要するなら集中力持続時間はもっと短くなり、話をしっかり理解してもらえないことにつながります。

なぜ滑舌に自信が無い人が多いのか。

聞き取りやすくするには、話す人がなんとかするしか術がないのです。
相手に、しっかり聞いてくださいよ、と言ってしっかり耳を傾けていただいていても、どんな言葉が発せられているか聞き取れないものを、聞き取り、中身を理解しろというのは、虫が良すぎますね。
自分は努力せずに相手に精一杯の努力をさせるのと同じですから。

これを、聞いてくださる方がお客様、賛同していただきたい方、と考えると、その人に努力させるって、あり得ませんね。
それくらい重要なことと認識している人はおそらく少ないでしょう。

誰も滑舌を学んだことが無いので、滑舌に自信がない人が多いのです。
それでいいよ、と言われたことも無いですよね。

聞きやすい話し方は、相手への最低限のマナー

(誰?)が 滑舌に対し、それじゃダメだ、まだ甘い!と何度もやり直しさせられ、これくらい気をつければOKとなり、放送業界で通用するのかと自覚して、自力でできるようになって、話す仕事についているだけです。
アナウンサーやナレーター、声優、お笑いの人は、厳しく指導されています。

(具体的な職業どんな人?)は、中身を聞いていただくのが勝負、という人が、聞き取れないように話しているとなると、最初から勝負の土俵にあがっていないのも同然なのです。

いえいえ、プロじゃないんだから私たちは・・・と思った方、いらっしゃいませんか?
それは大間違いです。

貴方のサービスや商品の話を聞いて、買うのか、ファンになるのか、そうでないか、あなたの大切なお客様が、あなたの話を聞いて決めるのなら、そのお客様がちゃんと、無理なくスムーズに聞き取れるようにしてさしあげるのは、最低限のマナーの領域ではないでしょうか。

上手く話さなくていい

 

上手く話さなければならない、なんて思う必要ありません。
それよりも本当にちゃんと聞きとってもらえているか、は最低ラインです。

その滑舌について点検することなく、うまく話そう、話の構成は、プレゼン資料をかっこよく作ろう、などばかりに走っていませんか?

話の構成やわかりやすさ、プレゼン資料の見やすさは、周りの人とも力を合わせたり、
おかしなところがあれば上司が指摘したり先輩や気づいた人が直してくださったりもしますよね。
でも、滑舌を細かく指摘されたり、それを直してくださる人はいますか?
いませんよね。(とハッキリ言ってしまいますが)

滑舌を指摘してくれる人はいないのです。
言うなれば、滑舌が悪くても野放し状態にされている。
だから、本当は滑舌が悪いのに自分で気づいていないことも往々にしてある、というわけです。

言われたとしても、「もっとハッキリ話しなさい」「大きな口を開けて話しましょう」「もっと大きな声で話したら?」くらいでしょう。

いえいえいえいえ。これでは滑舌は改善されません。
ハッキリ話すってどういうことか、すぐに実践できますか?
滑舌は、大きな口をあけて話すだけでは済まされない場合がほとんど。
声のボリュームを上げても引きずるような滑舌の悪さだったらかえって耳障りになって耳をふさぎたくなるだけのため逆に危険です。

実は重要なことであるにもかかわらず指摘する人も少なければ指摘されることもほとんど無いその理由は

生まれつきと思われているため
家庭教育の範疇と考えられ、その領域に外部が口出しする勇気が無い
滑舌悪いよ、とは言えても直し方をアドバイスできないため結局、滑舌が悪いとすら相手に言いにくい
相手に滑舌悪いと言ったとしても、自分が良いかといえば自信が無いので相手に指摘もできない
滑舌よくパキパキ話すことをどこかこっ恥ずかしく思う気配がある
(子どもの時に、かっこつけて、いい子ぶって、と言われそうな恐怖感が潜在的に残っているのでは)
治せないものを指摘している、またはされているような、お互いが嫌な気分になる

といったところでしょうか。
がしかし
滑舌は、生まれつきではありません。
もちろん、ハッキリ発音しにくい骨格、舌の長さなど影響する要素はありますが、よっぽどのことが無い限り、
誰でも確実に滑舌はよくなります。
運動と同じです。早く走るには腕をこれくらい手を振らないと。ボールをピュッと飛ばすには手首(スナップ)を利かせると良いよ、といった、
「方法やコツ」を着実に行うだけです。

ですがそれよりももっと簡単ですし、既に誰もがほぼ今すぐにでもできます。

耳の遠いおばあさまや小さな子に話しかける際には
「こ ん に ち わ。お い く つ で す か」とゆっくりハッキリ発音しますよね。

これは、相手がこれくらいならきっと聞き取れるだろうな、という配慮の賜物です。
この、聞き手が聞きとれているかどうかをちゃんと配慮し続けて話しているかどうか、が重要です。

もちろんビジネスシーンでは、小さな子に話しかけるスピードでは通用しないため、そのハッキリ話す意識のままスピードを速めるだけです。
その速めた、普通のスピードの時にも聞き取れるように、という意識と
意識しても実際には聞き取りにくくなってしまうのであればその原因をピックアップして、解決する方法を知り実践する必要があります。

その、解決する方法と実践方法が、たまたま私たちのような話すプロしか学ぶ機会が無かった、というだけのことですね。

全く難しいことではありません。逆上がりや速いボールを投げるコツと同じで、それを知って実践すればできるようになることばかりです。

ただ、最終的にはプロにジャッジしてもらうといいですね。
その人の元々の舌の動きや口の開け方が変わりきらず、もっと良くなるのに改善したつもりになってしまいがちだからです。
その言いにくいところを言いやすくして差し上げられるのはやはり、”滑舌発音のプロ”に聞くのが良いです。

また、滑舌が良いの「良い」の合格ラインがやはりプロとは大きく異なります。
一般的にこれくらいで良いんじゃない?とされる滑舌は、まだまだ、という場合がほとんどです。
プロになるためのレベルではなく、
ここまでやれば10人中10人ともが、ハッキリと、だけでなく印象良く伝わりますよ、というラインを知っているからです。

結局一部の人が「良い」と感じる滑舌の明瞭さでは滑舌が良いということにはならず、
滑舌良く話そうとすると棒読みやロボットのようになりがちなため、
それをいかに棒読みにならないようにするか、のコツも、プロは知っているためです。

滑舌を良くして印象を上げよう

さてここで、滑舌を良くするとどんな効果があるのか、を確認しましょう。

効果1
聞い手が快適で楽になる

聞き取りにくい話を聞くのは、一生懸命聞かなければいけないため疲れます。
聞き手はその努力や苦痛から解放されます。また、
明瞭な滑舌で話されると、意識しなくても頭にポンポン言葉が勝手に耳に飛び込んできます。
一生懸命聞かなくて良いだけではなく逆にリラックスして聞いていても(やってほしくないですがながら聞きでも)言葉が頭に入ってくるため、聞き手にとってはとても楽をしながら話を聞くことができます。

効果2
印象が良くなる

聞きやすい、(言葉が頭に入ってきやすいから)わかりやすい、とあなたへの印象はUPします。
ハキハキ話す=ちゃんとしている、しっかりしている、という印象も与えます。

効果3
話すのが楽しくなり自信が出る

 聞き取れているだろうか、という不安から解放されます。
また、ハキハキ歯切れの良い音を自分が最もよく聞くことになるためその心地良さに自分も気分が良くなり、話すことに自信もついてきます。

滑舌を良くするための3つのポイント

ポイント1
口角を上げて笑顔で話す

まずなんといっても笑って(笑顔で)話しましょう。
最低でもドラえもんのポケットのように口が半円形、上唇と同じ高さになるまで口角を上げ、上げっぱなしで話します。
欲を言えば、口角が上唇よりも高い位置になるくらい、笑って話せると良いです。
口角が上がると発音が明るくなり聞き取りやすくなります。

ポイント2
唇に力を入れ、一生懸命動かす

口角を上げたところから、唇に力を入れてしっかり動かすように話すようにしましょう。
話す時にはちゃんと口がパクパク動いているのがわかるくらい。
口を大きく開けることも重要なのですが、大きく開けようとすると変な話し方になってしまって結局それをしないで話してしまう人が多いのが現実。
ならば、せめて唇をしっかり動かすだけでもやってみてください。
わかりやすい言葉は「イ」や「ミ」。
「イ」は口角にも唇にも力を入れてしっかり横に引っ張って発音します。
「ミ」も、唇を合わせる瞬間と離す瞬間に力を入れて「ミッ」と弾くように言います。
「ア」と「エ」の発音の時には、上唇と下唇の間から口の中の舌が見えるくらい口が開いていたらなおGOODです。

ポイント3
舌をしっかり動かしましょう

”滑舌”と書くように、舌をいかに動かすか、が滑舌のポイントです。実は口を動かすよりも明瞭な滑舌には重要です。
舌をパタパタと上あごに強く叩きつけるようにすると、手っ取り早く滑舌よく聞こえます。
例えば違いの分かりやすい「叩き台(たたきだい)」という言葉で説明しましょう。
まず普通に「たたきだい」と言ってみてください。そのあと舌を強く弾いたり上あごに叩きつけたりとにかくさきほどとは違って舌を強く鋭く動かす!というイメージで言ってみてください。
「たったっきっだいっ」と少し怒ったような感じになってしまった方は、きっとしかめっ面になって声も一生懸命出したからです。
顔は笑顔で舌だけパタパタッと動かすのがポイントです。

そうすると、パキパキした感じに聞こえませんか?
これが、ハギレよく、ですとか専門的には言葉を「粒だてる」ともいわれる、一音一音をハッキリ感じさせる滑舌法です。
やってみても違いがわかりにくい方は、あえてわかりやすく絶対に違いが出るようにすると違いがわかります。
滑舌を良くするには、自分がやったことがないことをする、ということでもあるため、あえてそれをやりに行く、ということでそれまでの違いをしることができます。

といっても読んでいてもわかりにくいのは否めません。いつか動画などで説明しますね。

 

滑舌をよくする3つのトレーニング

トレーニング1
口角がしっかり上がるよう、頬の筋肉をやわらげる

唇の両端を手でググっと耳の方向に吊り上げます。そして笑います。そして手を放します。
この、手を放しても手で引っ張り上げた位置に口角が留まる様にしたいのです。
笑顔で居続ける、つまり、頬の筋肉で口角を引っ張り上げ続けたり、
真顔から瞬間的に口角がそこまで上がるような筋肉にしたいのです。
口を大きく動かすため、口の中で舌を動かしやすくするため、そしてなんといっても
笑顔になり、声も明るい印象になって聞こえやすくなる、という、
まるで魔法のように一気に良い効果が得られます。
口角を上唇よりも高い位置に瞬時に持っていけるように、いわば頬の筋肉を動かして笑顔の練習ですね。
単に「イ」と言うだけでは、唇を横に伸ばすだけで、口角は上がりきらないので効果は薄いです。
頬の筋肉を使いましょう

トレーニング2
唇に力を入れながら口を大きく開け閉めする

さきほど滑舌のポイント2で「ミ」の発音について触れました。
その「ミッ」と強く唇を弾くようにして「ミッミッミッミッミッミッミッミッ」または
「ピッピッピッピッピッピッピッピッ」と練習すると唇と唇周りのトレーニングになります。
さらに、
「マッ」や「パッ」とひとことだけ言った瞬間、唇でしっかり弾いた後、大きな口を開いた状態で止めてみましょう。
口の奥までちゃんと見えるくらい大きな口を開けることができたら、
「マッマッマッマッマッマッマッマッ」や「パッパッパッパッパッパッパッパッ」
と練習します。
それをこうすると口の開閉の練習にもなります。
トレーニングですからできるだけ大きな口を開けられるように、がいいですね。

ただ、口の開け閉めを伴うトレーニングはやりすぎると耳の下や顎が痛くなることもあるので、長時間やらないよう、様子を見ながら行いましょう。

トレーニング3
全ての文字に「っ」を入れて連打するように

「っ」を入れるようにしてハギレ良く発音できるように舌の筋肉を鍛えるトレーニングです。
さきほど滑舌のポイント3のところでも少し触れましたね。
「タッタッタッタッタッタッタッタッ」と、「っ」を入れてとにかく一文字一文字を強く音を鳴らすように発音します。
わかりやすいので「タ」で説明しましたが、
五十音の「ア」から「ン」さらには「キャ行」「ジャ行」など、全ての音で練習できます。
「ハ・マ行」など舌をあまり使わない音もありますが、「ア行やカ行」が実は舌の奥の方を使っている、ということに気づかれると思います。

滑舌の世界は、きっとあなたにとっては未知の世界です。
それくらい、一部の人にしか知られていない、取り入れられていない分野なんですよね。
それだけに、おもしろい発見がたくさんあり、スキルアップや激変する可能性もおおいにあるわけです。
こんなに楽しい世界、ぜひ知っていただき、一緒に楽しみたいと常に思っています。

滑舌の良さはどれくらいか、プロに厳しくジャッジしてもらおう

せっかく滑舌を良くしたい、またはちょっと気にするようにしてみた、という場合は、一度でも良いのでプロからアドバイスを受けると良いです。

それは、厳しいことを言うようですが、
滑舌が良くなったと思ってもそれは、今までの自分と比べると良くなった、と感じるだけで、大勢が聞いたときにどうか、という観点からすると、たいして良くなっていない、という場合が多いからです。

滑舌が良いかどうかは、聞いた人、つまり第三者が感じるものなので、自分では元々の自分が起点になり比較対象になってしまっても実は意味が無いわけです。

また、自分で意識するだけでは改善しきれない場合がほとんど。
人によっては、舌の長さ、歯並びによって、言いにくい文字や言葉を言いやすくするコツが異なります。

例えば私がずっと生業としてきた「ナレーター」という職業は、
CMナレーションを録音する際、その録音に立ち会う人が10人いたとしたら、10人全員がOKを出す喋りができないと、何度も録り直しになります。
新人の頃、「え、こんなに頑張って喋ったのに?」「今のはOK出るだろうな」と思っていても「ここがちょっと不明瞭でしたね、ではもう一度お願いしま~す」とやり直しなんて何度も。
自分の感覚なんて全然当てになりませんでした。

そのうち経験を積んでくると、10人中10人がOKを出していただくにはどれくらいの精度が必要か、つまり合格ラインがわかってくるわけです。
第三者が聞いたときに誰もが明瞭に、違和感なくまたは(伝えたい雰囲気も)狙い通りに聞こえるものとして、の合格ラインです。

たまたまそこにいるのが10人なだけで、実際に放送で流れたら何十万、何百万の人の耳に入ります。
いわば、”厳しくジャッジする10人とも”の関門を突破できればその後ろにいる何百万の人にもおおよそしっかり伝わるだろう、という想定ですね。
なのでそこに情けも無くただただ何百万人が見聞きする放送に載せられる喋りか、と判定される合格ライン、が自分の中に備わったわけです。

もちろんプロの話し手になるわけでないためそんなに厳しいジャッジをされる必要も無いでしょう。
ただ、今だと10人中3人くらいしか滑舌良いとは感じないかもしれませんね、ということは十分あり得ます。
あとどれくらいがんばると10人中8人くらい、になるのか、など
プロがジャッジする滑舌の良さの度合いを知るのは、自分の滑舌や喋り、相手に伝わりやすいプレゼンへの精度を上げることにつながると思います。

まとめ 滑舌が良くなるとコミュニケーション力も自然とアップ!

滑舌が良くなると、コミュニケーション力も自然とアップします

それは、
聞く人が聞きやすくなる
聞く人が疲れない
聞く人の頭の中にガッツリ情報が刷り込まれる
堂々と話せるようになり自信が身につく
きちんとした人に感じられる出る
品格も出る
明るく対応してくれそうに感じる
など、あなたの印象はグンと良くなるからです。

印象が良いということは、話しやすい話しかけやすい印象になるため、初対面の人からとお近づきになる機会も増え会話も弾む、ということにつながります。

それは、仲間とより良い関係ができる、ファンが増え応援してくださる方が増える、また、ビジネスならお客様との距離が縮まり売上につながる、ということにも波及していきます。

売上UPを目指す時代、転職や副業で多くの初対面の人と出会い力を合わせて働いていく時代、さらには、顔を出さないオンラインミーティングやメタバースなど声だけでコミュニケーションをとらなければいけない時代。

聞きやすさ聞き取りやすさが、あなたの未来を大きく左右する時代になった、というわけですね。

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