あの人の"メディア声"&トーク力

広瀬香美さんと齋藤孝さんと私

テレビで広瀬香美さんが、発声についてお話されていました。
まずは、人の声を聞き、あなたの声はOK。あなたはのど声。
と診断。
7人に対しての広瀬香美さんの診断、私も同じ意見でした。
次に、喉が枯れない発声法。
発声はスポーツ、とも。
まさに!ほんと、喋るのって疲れるんですよね~。
たとえ20秒のナレーションでも、しゃべり終わると、100mを全力疾走したあとのようにグッタリします。
学生にも、つい先日もそんなお話をしたばかり。
と、共通点たくさん♪
ただ。レッスンについて、違うところもありました。滑舌の練習のスピードです。
広瀬香美さんは、滑舌が老化しないように4倍遅く話す練習をしましょう、と。
そういえば今日、声に出したい日本語の著者、齋藤孝さんの講演を聞きましたが、
齋藤孝さんは、超高速スピードで読む練習を推奨されていました。
これらは、目的によって異なります。
広瀬香美さんの、ゆっくり、は、声も芯のあるしっかりした声を出す練習もかねています。
特に鼻の下や口角など口の周りの筋肉を鍛えるとともに、声の力強さや、音(声)の響きにも良い訓練です。
齋藤さんの、早口は、脳を活性化させることが重要視される訓練。
大きく声を出すことで、呼吸もするため健康に良く、そして脳もスピードを出そうと働き、
さらに、口に出すことで記憶にも残りやすい。
私の方法は、MIXです。
ただし順序が非常に重要。
まず広瀬香美さんの、ゆっくり、を行います。
それも、「あ」なら、話す時に出す必要のあるきれいで明瞭な発音の「あ」をちゃんとまず出せるようにしていただいてから、
母音→子音の練習へ。
ゆっくりの発音だけでは、通常話すスピードの際に使う舌の筋肉が鍛えられないため、
(テレビで放送されなかっただけで広瀬香美さんの学校でも早口ももちろん練習されていると思いますが)
ラ行やタ行は、速く舌を動かすことと、
舌の広い面積を使って発音したり、
舌先だけを使って発音する練習もします。
私は”話す時の印象”、を最もレッスン手法のため、
声はもちろん、舌の動きによる発音の違いをかなり重要視するためです。
舌の動きで品格が出たり、下品に感じたり、たくましくさやきちんとした感じが出たりと、
印象が違ってしまうため、話す際には非常に重要なのです。
その正しい発音で、ちゃんと声を出して通常のスピード、または早口でも聞き取れるような、明瞭な滑舌ができるか、に進みます。
齋藤さんの、早口流の中でも、明瞭な発音じゃなければならない、という、さらに難しいことにチャレンジするわけです。
どの方法が良い悪いではなく、何を目的にするかで、行う手法などが違うだけです。
私は、その人の印象を最も大きく左右する、『話す時の声と、話す時の滑舌』
が専門。どちらかだけが良くてもどちらかが悪ければ印象は最良にはならないため、
話すシーンには絶対にこの両方が必要だからです。
ん~、それにしても広瀬香美さんのあのパンチのある歌声は素晴らしい!昔から大好きです。
ロマンスの神様、久しぶりに歌いたくなってきました~\(^o^)/

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