声、話し方のコツなど

伝え方の重要ポイント:10人が10人とも同じ解釈ができる表現

4月に入り、将来プロの話し手になることをめざす学生たちへの講義がまた始まりました。
声の出し方や滑舌等をメインで指導する他に、
ラジオや司会等、フリートークをするときにも備え、話の中身がちゃんと伝わる、ということにおいても
かなり細かく指摘をします。
例えばこんなことがありました。
好きな食べ物は何?という質問への回答。
「汎用性の高い○○○(←野菜名、例えばキャベツにしましょう)」が好きです。と答えた学生がいました。
よくよく聞いたら、その野菜はいろいろなお料理に活用できるから好き、とのことでした。
それなら、「(いろいろなお料理に使えて)汎用性が高いので、キャベツが好きです」と言わないと、
キャベツの中でも『汎用性の高いキャベツ』というキャベツが最近出回っているのかと勘違いをしてしまいます。
そんなことあるわけないでしょ、とお思いかもしれませんが、意外とこういうことはあります。
皆さん発想が違うので、10人いたら10人ともが、間違いない解釈ができる言い方じゃないと、誤解が生じたり、その小さなところから問題が起こります。
電波に乗って放送として流れていくものは、一人ひとりの解釈の仕方が目に見えたり聞いて確認することができないので
10人が10人とも確実に同じ解釈ができる、の意識で徹底していくことが重要なんですよね。

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