バス運転手さんの声 他

発音方法 粒立てる

わ~、声は爽やか。
滑舌もしっかり、一音一音が粒立(つぶだ)っている。
久しぶりに市バスに乗り、運転手さんの生の車内アナウンスを聞いています。
しかも毎回しっかり喋っていらっしゃる。
マジメな運転手さんですね。
聞いていてとっても気持ち良く感じ、好青年に感じる声の出し方と話し方です。
この運転手さんは、親切そう…
声と話し方から感じる印象です。
ただし一点…。
「~まーす」「~さぁい」「~ですかぁ」と、
ま、さ、か、の発音が時折鼻にかかりすぎている(笑)
次にアナウンスが続く時は「ますっ。」ときちんとキレるのですが、お客さんによびかけるためのそのフレーズで終わる時は
甘えたように鼻にかかって母音がのびる。
ただし嫌味がないのは、発音が粒立っているから。
若そうですし、その語尾が、優しそうな人柄や、バス車内にやわらかい雰囲気を作っていることは確か。
短時間乗る人なら気にならず、
長時間乗る人は気になり始めたら気になってしょうがなくなるかもしれない(笑)
少しだけ、語尾の発音のクセを改善すると良さそう。
この運転手さんならきっとすぐ直るでしょう。
でもこの語尾の喋り方は、楽なんですよね。呼吸の面で。
ほぼずーっと喋り詰めの運転手さん、大変だからこちらがガマンすれば…(^^)
運転手さんに、「とても聞き取りやすい車内アナウンスですね」
と降りる時に言ったら、
「ありがとうございますっ!」と爽やかな声と、若く素直そうなこれまた爽やかな笑顔で微笑んでくださいました。
気持ちイイ~♪
粒立てる、とは。
一音一音がダラダラせず、非常に明瞭に発音されていることを、専門的に、粒立っている(つぶだっている)と言います。
聞いた印象としては、カッチリした感じ、パキパキした感じ、
目で見る印象としては、文字のフォントでいうと、ゴシック体、な感じです。
逆に、一音一音の語尾が長めだったりやわらかく感じる発音は、明朝体。
もっとダラ~っとした話し方なら、行書体、という感じでしょうか(^^
言葉を粒立てるにはまず、子音をしっかり発音できる口と舌の動かし方ができることが重要です。
それは生まれつきできてしまっている人もいますし、もちろん訓練でできるようにもなります。
聞き取りやすさや印象を左右する重要な要素です。

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