気になる声・話し方・言葉

新幹線車掌さんアナウンスに心動かされる

fc2blog_201501232343599a2.jpg

先日仕事に向かう途中、新幹線を降りたら、ホームでマイク持って話す車掌さんのアナウンスが素晴らしかったのです!
声の張りや話し方もとっても聞きやすいのはもちろん、
さらに、いえ、その前に?
何より車掌さんとして、素晴らしかったのでした。
安全のための
1.「黄色い線の内側に…」
は、もちろん、
内側に移動した人には、遠くからでもマイクを通して
2.「ありがとうございます」
そして、
3.「風が強いのでお手元の切符が飛ばないよう…帽子などにもお気をつけください」
たしかにホームに着いたとき、風が強い!と思ったけれど、切符は普通に手に持っていたので、
アナウンスを聞いてちょっとしっかり指に力を入れました。
しなければいけない注意、
不快にさせない配慮、
そして、気配り心配り。みんな含まれています。
実はこれ、人に指示を出さなければいけない立場に立つ際、重要なのです。
これが規定のアナウンスコメントであれば企業姿勢として素晴らしいですし、
それをちゃんと聞き取れて、ただ言うだけじゃなく気持ちを動かせる声と話し方でアナウンスできているのは
その車掌さんの素晴らしさです。
内容が良くても伝わらなきゃ意味がないからです。
あまりに素晴らしかったので、車掌さんにそう伝えようと思ったら、反対方向に歩いて行ってしまわれたので、
改札口の駅員さんに、
ホームでアナウンスされていた車掌さんに、とても素晴らしいアナウンスですね、と伝えてください、と言って出てきました。
後から思ったのですが、こうして良いことってご本人に直接よりも、周りの方に伝えた方が良いですね、きっと。
本人に言うと、言われたら嬉しいけれど、その嬉しさを自分から言うのは自慢みたいになってしまう…
でも、周りの方に言えば、本人に伝わるだけでなく、 その聞いた方も伝えられます。
その聞いた方が、お客さんの中に○○さんのことをこう言っていた人がいたんですよ、とさらに他の人にも喋るかもしれない…
そうしたら、その素晴らしい車掌さんは周りからの見る目や評価も上がるかもしれない。
お客さんはクレームは言うけどあまり褒めはしないし、ましてアナウンスがいい、なんてわざわざ言う人はどれだけいることか…
というわけで私は、店員さんや様々な場所でのスタッフの方の声や話し方が気に入っちゃうと、つい伝えたくなってしまうこともあり、よくそうご本人に伝えてきました。
今度からは周りの方に伝えよう。
もちろん伝える相手を選んで、ですけどね。

関連記事