気になる声・話し方・言葉

「”ら”抜き」、じゃなくて「”を”過多」言葉

「ら抜き言葉」が社会的にも問題になっています。
若い子がちょっと間違った言葉の使い方をすると、
社会問題にまで発展しますが、
大人が正しくない言い方をしても、あまり問題にならない。。。
そんな気がします。
例えば最近気になるのは、政治家の方がよくそうおっしゃるのですが、
「お調べ”を”して・・・」
これは正しくは「お調べして・・・」ですよね。
「お調べをする」、って日本語として間違っていると思いませんか?
正しくは、「お調べします」とか、「お調べいたします」と使いますよね。
放送や番組でよく使う、
「今日は、生放送でお送りしています」 が、
「今日は、生放送でお送り”を”しています」とか
「このあと○時からは、○○情報をお届け致します」が、
「~お届”を”致します」
などもみな同じです。
これは、「お待ちしております」を「お待ちをしております」というのと同じ。
でも、「大変お待たせ致しまして申し訳ありません」を
「大変お待たせを致しまして・・・」になると、
間違っていないような気がする、とも感じたりします。
言葉は生き物ですし、世の中の人が多く使うものが常識とされていくので
最初は変だな、と思っていても、いつのまにかそれが普通になっていきます。
なので、気になるのもほんの短い期間だけかも!
それに、私も間違っている表現はきっとたくさんあります!
だから、間違いを指摘してどうこうしようというつもりはさらさらありません。
ただ、こうして敏感になるのは、教える立場にいるからです。
これから、人前で喋る、テレビラジオで活躍していこうとしている人たちに
現代の言葉だけを教えるわけにはいきません。
かといって、化石のような言葉を教えても。。。
でも、世の中は0歳から100歳までの方がいて、
テレビラジオを聞いています。
なので、本来の正しい表現を知っていて、それを現代に合わせた表現を
場合によって使う、ということが最も大切だと思うのです。
となると、やはり、正しくはね・・・ということを教えてあげたいのです。
じゃないと、ちょっと年配の人からは、
ったく言葉を知らんあんな奴がテレビで喋ってていいのか!
と叱られ、嫌な思いをすることになるからです。
というわけで。。。やはり、できる限り
古いちゃんとした表現も、私自身が学び続け、
そして、まさに今!の表現も受け入れ、
時代の流れと言葉の移り変わりや現代のセンスを
大切にしていきたいと思います!

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