あの人の"メディア声"&トーク力

卓球女子のインタビュー受け答えの素晴らしい点

まずは、話すリズム感やスピード。
スラスラと言葉が出てくるからこそのスピード感。
リズム感は、滑舌の良さにある。ボソボソ喋らない。語尾が伸びない
次に、非常に端的。短く的確。
言いよどむことのない素晴らしさもあるが、ダラダラした感じがない。
誰が聞いても、パキパキしている、と感じるのではないでしょうか。
喋り終わりの最後の一音までちゃんと音を出して(しっかり声に出して)言い終わる。
ついつい消えがちな最後の一音をしっかり、しかも感じ悪くならないように話すのは実は非常に難しいのです。
とは言え、なんといっても声の張り。
放送される喋りには絶対に、絶対に必要な点。
基本中です。が、あまりに基本すぎて教育されていない、盲点とでも言える箇所です。
その声が、放送で、聞こえてきたときに心地良い張りがあるかどうか、を判断できる指導者がいないと、放ったらかしにされてしまう、
なんともカンタンなような難しいような、でも絶対に外しちゃいけない重要要素なのです。
その点、伊藤美誠さんはまだ15歳。
若干モソモソと話しているのは正直否めませんが、インタビュー慣れしていないのと、そこまで誰もまだ指摘していないのでしょう。
単にそれだけ。
現に、「みんながさ…」と言いかけた伊藤美誠さんは、すぐに
「皆さんが支えてくださっているので…」と言い直しました。
自分で気づいてすぐに直すのは、ご両親からかもしれませんが、なにしろ教育されている証。
つまり、話し方や滑舌など話すことに関しては全てがスキルであるため、教育の機会があれば誰もが身につけることができます。
卓球女子の受け答えの素晴らしさは、ナショナルチームでインタビューの受け答えの練習をしているそうです。
オリンピック選手も、決定するとJOCが教育されるそうです。
でも。私はもっと前、オリンピックや日本代表を目指す、そのスポーツに取り組む小さな頃からのトレーニングを絶対的に推奨します。
話し方は、急には変わりません。
それに、ジュニアのうちから、活躍していない時から素晴らしい受け答えができ、
いざ、記録を出してメディアに注目されてテレビに出たら、話し方が上手で注目される。
その方が、その人自身のモチベーションが上がったり、自覚が出たり、早くスポンサーが見つかる、など、
人生が大きく開かれていくチャンスにつながるからです。
まさに、ゴルフの石川遼選手が、そうでしたね。
この重要性に気づいていらっしゃる指導者の方々とぜひ、いつでもお会いしたいと思っています。

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