梶田香織&こだわり

トップアスリートを目指す人が技術以外に身に付けるべきこと

ちょうど、奇跡なんて言われるほどすばらしい勝利を収めた、

ラグビー日本代表の五郎丸選手のドキュメンタリータッチの番組が早速放送されていました。

トップアスリートが注目を集めた瞬間から、

様々なメディア出演シーンがやってきます。

インタビューはもちろん。

ドキュメンタリータッチになれば、

話している時の顔は映らず、映像は他のシーンの映像を使いながら、

インタビュー時の話す音声だけは使われます。

だからこそ、トップアスリートはふだんから、

声だけを聞いても、ハッキリ聞き取ることができる滑舌じゃなければいけないのです。

というのが私の持論です。

そんなのは、そういう機会になってみないとわからない。

と言われる方が多いでしょう。

そうなのです。でも、その機会が訪れたときに急に話し方を変えるのは非常に難しいことです。

声の出し方も話し方も「習慣」や「クセ」のようなものだから。

どんな世界(業界)でも、トップになったらメディアに出る、はセットです。

そしてその、メディアに出たときに、今まで知ってもらえていなかったたくさんの人たちに

一気にファンになってもらえるか、

「あの人は、技術はあるかもしれないけど、話し方が感じ悪い」

と、新たなファンの心をつかめるチャンスを一気に逃し、

さらに、「話を聞いたらがっかりした」と、それまでのファンも逃すのか。

その大きな分かれ道が待っていることは、誰も教えてあげない・・・

だから、その状況になったときにしか気付かない・・・

それって、本人にとっても不幸なのでは、とも思います。

だって、もし、メディアに出た瞬間に、全く知らなかった世間の人が一気にファンになったら、

CM出演、スポンサー契約等、ゆくゆくはばく大な収入を得られる可能性も広がります。

ゴルフの石川遼君やスケートの羽生結弦君が良い例です。

彼等は(お二人だけではないですが)その収入を様々なところに寄付をし、

それによってたくさんの方が救われました。

すばらしい技術と、そのスポーツに興味のない人の心を奪うことのできる

誠実な話し方で、人の役に役立つ存在になれるって、すばらしい。

すばらしい技術を持つだけの人ならたくさんいます。

でも、その中でさらにトップ、国民的トップの座に就蹴る人は、そういった人なんですよね。。。

トップを目指すなら、

しっかりと、

感じ良い(日本ではこれ大事!)声を出し、

聞き取れる滑舌で

表情豊かに話す、

といったことは、技術のトレーニングの中の要素として組み込んでいくべき。

というのが、私の持論です。

じゃなきゃ、世界をステージにしたとき、

小学生のうちから、あたりまえにプレゼン訓練をしている海外選手の中で、または

肩を並べたときに、くすんで見えてしまいますもの。

ちなみに。

五郎丸さんの、あの、勝った後のインタビューの、

いい声で誠実そうな話し方は、素敵でしたね!

一気にファンが増えたのではないでしょうか。

ただし、スタジオ等に番組出演されるときには

もう少し声の出し方を変え、滑舌・・・五郎丸さんの場合は口の開け方と発音時の歯の使い方

を変えると良いです!!

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