声、話し方のコツなど

そのスタッフさんの声や話し方では、お客様に伝わっていないのでは?

こんにちは。
最近、”感じ良く伝えるために”や、”商品をより魅力的に伝え、売れるように”といった目的の研修を
企業や県の方からご依頼をいただくことが増えてきました。
私のもっとも得意とするところであるので、とても嬉しく思っています。
ところで。それにも大きく影響することなのですが、
最近強く思うことがあります。
それは、スタッフとして採用し、声や話し方を意識させないままでいると、
「お客様に伝えたいことや伝えたい魅力が伝わらず、むしろトラブルに発展する可能性がある」ということです。
どこの企業様も、新入社員教育やスタッフ教育として、
接客用語等はトレーニングしてすぐに口から出るようにされることと思います。
しかし。それにしてもほんとに聞き取りにくい接客オペレーションが多いな(×o×)
とお店や電話応対を聞いていて、思っています。
現代の特に若い人は、実に省エネの話し方をしています。
例えば。
さ~い~た~、さ~い~た~、チューリップ~のは~な~が~♪
と歌ってみてください。
すぐに歌えますよね。
では。
ちょ~ぉ~ちょ~、ちょ~ぉ~ちょ~、菜~の~葉~に~止~ま~れ~♪
を、できるだけ高めの音程で歌ってみてください。
ん?いま、歌う前に息を吸って、歌い始めませんでしたか?
さっきは?歌う前に息を吸いましたか?
おそらく、前者はほとんど吸わずに出しやすい声で歌いだしたのではないでしょう。
後者は無意識のうちに吸っていた、という人が多いと思います。
最近の若い人たちは、多くの人が前者のしゃべり方です。
省エネ喋り。体力を使いません(笑) 
そのため、話し始めが低く、自己紹介をしてくださいというと、
(次の2行で、音の高低を表します↓)
「      です!
 梶田香織    」
と、最初が低くなります。語尾が高くなります。
頑張って伝えようと大きな声で言おうとすればするほど、そうなります。
これは、伝えたい単語が聞き取りにくく、最後の”です”だけが聞き取りやすくなります。
多くの場合は、高い声にするだけでも多少ハリが出て大きくハッキリ聞こえやすくなるからです。
しかし、選挙の街宣カー等はどうでしょう?高低は
「梶田
    です。
 梶田香織です。」
と、名前を知ってほしくて、名前をちゃんと聞き取ってほしいからその部分を高く大きく言いますよね。
選挙の時ほどではないですが、先ほどのチョウチョを歌うときでも、
息を吸って声を出す、しかもちゃんと聞こえるようにある程度声を張って出す、ということは呼吸も大きくしなければならず、体力を使うのです。
最近の子たちは携帯電話世代なので電話は一オクターブ高く声を出せ!と習ったこともないでしょう。
普段友人と話している声の高さで息も吸わず、ピッと電話に出たら息を吸う間も無く「ぁはい」と出ると思いませんか?
普通、普段話すときにはこんなことは意識せずに話しますよね。
若い人たちだけじゃなくてもみんなそうです。
 (こういったことを一音一句まで意識して喋るのが私、ナレーターという職種の仕事です)
ちゃんと話そう!と意識したときにもこの、選挙時のような音の高低になると良いのですが、
さらに語尾だけが強くなる、という悪循環が起こったりする人も多いのです。
これは、自分で無意識にそうなってしまったり、意識してもなかなか直せない人もいます。
これには、その単語をどうやって高い声で大きな声で言うか、をちゃんと教えてあげることが必要なのです。
その人に、というよりも、その人の身体、声帯にです。
そんなに難しいことではありません。
20人くらい一度に研修を行っていても、1時間もあればみんな自分がどうなっているか、わかってきます。
その、わかる、が非常に重要で、
カンの良い人はそれだけで気をつけていくことができるようになります。
それを放っておくと、結果、何が起こるかというと。。。
お客様は、商品の特徴や価格、大事なところ等を聞きたくて質問しても、
その大事なところが聞き取りにくい。
聞き取りにくいことを必死に耳を傾けて聞き取ろうとされます。
   
聞き取りにくいものを聞き取ろうとすることは実は非常に疲れます。
そして知らない間に、自覚する以上のストレスになり、イライラ感が無意識に募っていきます。
とすると、何かちょっと大きなイラつきの瞬間がくると、
今まで無意識に膨らんでいたイライラ風船が爆ぜるのです。
そして、クレームに変わる。。。
この、「音」に関することまで意識されている方やスタッフを雇っている方がほとんど少ないのは本当に残念。
しかし。
ご依頼が増えているということは、気づいている企業様は既に気づき始めている、ということでもありますね。
サービスも商品も差別化が難しい。
あとは接客だよね、やっぱり企業は人だよね、という声もよく聞きます。
そのスタッフ教育も他と同じことをしていたんでは、結局差別化が難しいはず。
この、「ノンバーバルコミュニケーション」と呼ばれる、
音(声)からの感じ方、まで気にされる、意識の高い方や企業様を、私は
全力でサポートさせていただきたいと思っています。
そもそも私のこういった思いをもっと多くの方に知っていただく活動も必要なのですが^^;

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