気になる声・話し方・言葉

ラッパー♪の発音、実はすごいんです

NHKの午前中のAMラジオで、ラップの曲ばかり流れていました。
ゲストもラッパー。
え、聞いている人の年代と合ってる?と思ったのですが、
とても好きな番組なので聞いていました。
そこで気づいたことがありました。
あの、どちらかというとトーク主体の音楽ジャンル、ラップ♪ のうまさは、
発音にある!
私が、どんな人を対象にする講座でも、まず基本として、
ちゃんと口角を使って明るい音、かつ、母音をしっかり発音してください、と伝えている、
その発音が8割がた、共通している。
しかも、ラッパーの彼らは男性なのにそれがとてもうまい。
それによって、発音がクリアで、言葉がとても聞き取れる。
今回は特にそんなラッパーの曲ばかりが流れていました。
そりゃあ、そうですよね。
ラップ♪は、とにかく伝えたいこと、自分が言いたい思いが歌詞につづられています。
そして、韻を踏むところなど、言葉とリズムのセッションで、
それは言ってみれば昔の五七五調の、俳句や短歌みたいなもの。
言葉が聞き取れるかどうかといえば、
百人一首や歌会始で、あのゆ~~~~~っくり句を読み上げられる方が、
聞き取れない、と、恐縮ながら思うこともあります。
なので、年配の方が、若い子の歌は何言ってるのかわからない、というのと
若い子が、昔の短歌とか、何て言ってるのかわからない、というのは、同じかもしれませんね。
でもどちらもようは、聞き取れる、が大切なのです。
そのためには、会話スピードが速く、なおかつ、
正確な発音をしなければロボットにも無視されてしまう今の時代、
母音をしっかりハッキリききとれるように話す、ということは非常に重要です。
そのときに、口角は非常に重要。
今日のラッパーの皆さんの、口角のある発音は素晴らしかった。
なので思いをぶつけた歌詞すべてが、速くても聞き取ることができ、
へ~、若いのに、こんなふうに考えているんだ。。。と、
少しジ~ンとしてしまった時までありました。
ここで、確信が持てました。
これまでも、
小さなころから、声の出し方や発音や話し方はトレーニングさせてあげた方が、
大人になって、面接や人前でプレゼンするときなど、社会に出てからも(いわゆるビジネスシーンで)
絶対に活かされますし、
スポーツでNo.1になったら、インタビューでちゃんと喋れたらそれでメディア出演やCM出演などの機会が増え、
もっと有名になれる、など、
一生消えない財産であり、稼ぐ力になる、と言い続けてきました。
でももっともっと大きな可能性を秘めているんですよね。
ビジネススーツ着て会社人間に何てなれっかよ!俺は音楽で生きていくゼイ!
と、好きな言葉を並べてラップで歌う人生にだって、
やっぱりちゃんとした発音が必要ではありませんか!
夢を叶えることにつながっている。
言葉が聞き取れるから、こうして、あきらかにターゲットが違うと思われるNHK-AMの真昼間のラジオでも
放送され、初めて聞いて、こんなにいいこと歌ってるんだ。。。
ラップなんて全然興味無くてむしろ好きか嫌いかと言ったら嫌いなジャンルだったかも。。。
という人にも興味を持たせ、
これ、なんて人?と名前を知ろうと思わせる。。。
これが、ファンを増やすこと。人気が出ること。地位メイドが上がること。
確信。
やはり。ちゃんと話すことは、
人生の将来を大きく変える力。稼ぐ力。生きる力になる。
あ、ちなみに、さっき、8割、と書きましたが、残り2割は何かと言いますと。
笑ったときの発音になっているかどうか。
8割までができても残りのこの2割が非常に難しいのです。
誰が聞いても笑っているように感じられる発音で話すこと。
この2割ができないと、ナレーターやアナウンサー、アイドルや司会者、
いわゆるプロの”話し手”にはなれません。
俳優さんにはなれるけど、”喋り手”にはなれません。
でも私は、例え喋り手になりたい、という人じゃなくても
この、8+2の、10割、つまり100%笑った声で話せるように、
を目指してトレーニングさせていただきます。
どうせトレーニングするのですから、最高レベルをめざすのです。
最初から、低いレベル目指してトレーニングするなんて、もったいなくないですものね、お金も時間も。
そして、電話のように声だけでコミュニケーションを取る必要がある以上、
笑った印象の声が出る、ということは、非常に重要です。
そこが、これからの時代、ロボットに負けるか勝つか、にもなってきますもの。
今日、ラジオを聞いていて良かった・・・
今日流れた曲を歌っていたラッパーの皆さん、すばらしかったです!
素晴らしい発見を、ありがとうございました!

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