“セカオワ”の人気と、滑舌と口の形の関係
2017.07.27
NHKのSONGSで、SEKAINOOWARIが特集され、
ヒット曲が次から次へと流れてきます。
私はこのセカオワの、歌も好きだけどボーカルの、
歌っているときの声と発音が大好き。
話すときとは違う発音。
セカオワの仕事や魅力(ビジネス的に言うと商品、とか、売り)は、歌うこと。
だから、普通に話すときの発音や滑舌は歌うときとは違います。
そして、セカオワが良いという人は、
もちろん、メロディーと、詩のよさも大事、という人もいらっしゃるでしょう。
大事ですよね、はずせません。
でも、最も人をひきつけているのは、私は、
ボーカルの人の声と発音の魅力、だと思っています。
そう思いませんか?
詩が頭の中でぐるっとめぐり意味を解釈する前に、
歌を聞いた瞬間に、ん?誰この声。って思いません?
1. ん、誰だろうこの声。
2. いい曲、誰の曲?
3. いい歌詞、誰の歌?歌っているの誰?
瞬間的に感じる順序としてはこんな感じかと思うのです。
でも、何気なくボーっと聞いているときは、
2の曲がジワジワと染み入ってきて、そういえば声もいい(1)、と
1と2は入れ替わるときもあります。
でも、いずれにしても、「耳からの感じ方」なのです。
声もBGMや音楽と一緒、と私は常にお伝えしているのはその部分です。
耳に入ってきたときに、好きとか惹かれるか、またはそうじゃないか。
セカオワのセカオワらしさは、ボーカルの
あの声の出し方と、あの口の形から出る音(発音)。
ポイントは口角。です。
話し手、歌い手にとって、口角が人気を左右する、といっても過言ではない、
と私は思っているほどです。
ただしこれは、話し手や歌い手だけではありません。
人に対しての印象なので、万人に当てはまることです。
接客業なら、お客様に対して。
組織のリーダーなら、部下に対して。
講演者なら、聞き手に対して。
弁護士さんなら、法廷で話すときも依頼主に対しても。
お医者様なら患者さんに対して、という1対1でも。
何かしら人に対して、または人と話すことが、仕事の中に含まれているのであれば
セカオワが歌うとき=仕事のとき、と同じように、
相手と話すとき=仕事のとき、に、どういう声でどういう発音で話しているか。
ですよね。
話し手も歌う人も声を出すことが仕事ですが、
そういった職業じゃなくても、
人に説明する、商品のよさをPRする、相手に理解してもらう=人に話すのが仕事。
前述の職業のなんら変わりないため、
声や発音、話し方も仕事としてもっと”気にしないといけない”のではないかと思います。
小さなころから、や、普段と何も変えず気にせず仕事に出る、って、無い! と思いませんか?
服だって、家用から仕事(外出)用に着替えて出るし、
化粧だってするし、
髪だって整えるし、
歯磨きだってするし。
声や発音だけ、生まれたときのままで、”ちゃんと整えて”仕事にのぞんでいる、という人は少ないんですよね。
言葉遣いを敬語にしているから、ということで、できていると思っている方が多いと思いますが、
それは勘違いです。
それは、常識。
パジャマで外を歩きませんよね、というレベル。
服はしわくちゃなままじゃなくてアイロンかかってますよね、
寝癖のままじゃなく、櫛で髪を整えましたよね、
目ヤニなどついてないよう、顔洗いましたよね。
というそれぞれ後者が、”仕事用に整える”ということです。
声や発音を”仕事用に整える”ことをすると、
相手への印象はどんどん変わります。
印象も、説得力も、魅力の伝わり方も。
仕事用の声と発音で歌っているセカオワのように、
その人のファンがたくさん増えるかも。