地震報道のNHKアナウンサーさんのあたたかい話し方
2016.04.17
NHKでずっと情報を発信し続けるベテランのアナウンサーさんが、最大限、暖かく丁寧な話し方をしようとしているのが伝わってくる。
離れた地域の私ですらどこか気持ちを落ち着かせてもらえたりする。
昔は淡々と、よりもさらに、大変です!大変です!と感じる口調だったと思う。
でもいまは、単に情報を伝える時にでも声も発音もやわらかい。あえてそういう人を選んでいるのかもしれないけど。
特に、情報とは別に、揺れ続ける地域で家の中や避難先で聞いている方々に、「身体を動かしてください」「声を掛け合ってください」と直接投げかける言葉の場合は本当にとてもそれを感じる。
「~してください”ね”」と、”ね”、とNHKのニュース枠では言えないけど、そんな寄り添うような気持ちで話しているようにかけるように感じる。
特に、ラジオの、ニュースではないコーナー、番組の時はなんとあたたかいこと。
たぶん避難先ではテレビよりラジオを聞いている人の方が多いからだろう。大事だ。
声しか聞こえないし。
ただ、そういったことはあまり感じる人は多くないかもしれない。
でも、いまはそれが最も重要。
”何も感じない”がいい。
”聞いていると焦ってくる”、”淡々としすぎ”、”冷たい”、といったマイナス要素は、不安やイライラ感情を刺激する。
かといってあたかも気持ちこもってます、な話し方も気になる。
いま必要なのは
「気にならない(それが内容が一番通じるから)。
でも感じとってくれる人がいるとしたら少しでも何か気持ちの支えになれば…」そんなスタンス。
難しい。
民放にもそういった話し方をされている方はもちろんいらっしゃる。
でも、感情もあまり出すことが許されていないであろうNHKで、CMも入らず、そういった話し方で伝え続けているベテランのアナウンサーさんに、惹かれた。
ビジョン=世界で活躍できる人を世に送り出す
2016.04.05
間もなく、また、声優・俳優養成のための講座が始まります。
今年度は、俳優を目指す人たちにも、話し方について、一からトレーニングさせていただくことになりました。
この講座での私のビジョンは。。。
世界で活躍できる人を育てる。
受講される方々の中には、そんなつもりはない人もいるかもしれません。
ちょっとこの世界をのぞいてみようかなと思っただけで・・・
というだけかもしれません。
もちろん、その方々にはこちらから求めるもののレベルを合わせます。
でも、伝えることは同じ。
やるか、やらないか。できるか、できないか。の違いで将来道がわかれるだけなので
それは本人に選んでいただけばOK。
でも、その高いレベルで向かう以上、
たとえ声優や俳優にならなくても、
人前でちゃんと話せる、それも、しっかりきちんとした話し方ができる、という、
どんな世界でも生きて行きやすくなるであろう力をつけて送り出してさしあげたいと思っています。
話し方は、スキル。誰でも身に付けられる力であり、磨くことのできる技術ですもの。
新入社員研修「話し方、コミュニケーションについて」を終えて
2016.04.01
先日、60名強の新入社員の皆さんへの研修を担当させていただきました。
電話応対はもちろん、挨拶等の際の、
「声の出し方」についてやハッキリ話すコツ等。
名刺交換やマナー、コミュニケーションなど他の項目もある講座の中で、
皆さんへのアンケート内にある、何が今後参考になりそうでしたか?との問いに、
「声の出し方」
と書いてくださる方が予想以上に多く、嬉しくなりました。
そう。あいさつはただ声を出せばいいというものではなく、どういう声で言うのか。
それによって、感じ方が全然違うでしょ?ということを体感していただいたのです。
電話練習中、自分の話している声が聞き取れなくて、
電話口の向こうの人が困っていたり、
周りで見ている人も聞こえなくてイライラするのをみんなで見て感じていただきました。
声の出し方はなかなか教えてもらえる機会、実はないんですよね。
がんばってくださいね、新入社員の皆さん!!!
また、研修でお世話になった皆様、本当にありがとうございました。
心から御礼申し上げます。