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梶田香織の司会の特徴とスタンス

大変おこがましいのですが、
「梶田さんの司会は他とは全然違うわよね」
「唯一無二です」
といったお言葉をいただき、本当に嬉しくて目がジワっとしてしまうことがあります。
何が違うのか自分ではなかなかわかりません。
なので、私の司会スタイルや、司会させていただく際に心がけていることなどを
お伝えさせていただこうと思います。
台本は無しでもかまいません

・箇条書きの進行表程度(卒業式の式次第のような感じ)でも全く平気です。
・複雑な内容でなければ当日いきなり司会でも大丈夫(事前に内容をさらっと教えていただけると嬉しいです)。
会場にLIVE感が生まれます
・台本によくある決まり文句にとらわれず、今目の前のお客様の様子に合ったしゃべり方と話題で進行します。
・今、その場にいらっしゃるお客様を惹きつけ、巻き込むことで会場をあたため、一体感を生み出します。
・「梶田さんがしゃべり始めると急にその場がライブ会場のようになる」とのお言葉をいただいたことに恥じぬよう、全ての会場でお客さまと一緒に楽しめる空間を作っていきたいと思います。
私の司会感。「ただ進行するなら誰でもできる!でも私はお客さまを巻き込むのが仕事だと思っています。」
「つないで!」はおまかせください
・「少々お待ちください」と、会場がシーンと気まずくさせることはお客様のためにもスタッフのためにもいたしません!
ハプニングが起こった時に次の進行に待ったをかけるときがありますよね。おまかせください!何分でもその場をつなぎます。
これはラジオの長時間番組の経験があるからこそです。まるでラジオを聴いているかのようにその場、その時期、そのお客様に楽しんでいただける話題で場をつなぎます。
雰囲気がやわらかくなります
・硬い式典などにも、ほんのりやわらかくやさしい雰囲気を作ります。それにより、出演者やお客様の緊張感をほぐします。
(その場に合った声とリズムを選んでしゃべります)
お客様の年代を考慮し、皆さんに楽しんでいただけるよう気を配ります。

・お客様にわかりやすく気持ち良い時間を過ごしていただくことを最も大切にします。
マナーに気をつけ、とくに年配の方が多い場合は、どなたかの発言に若者言葉や現代用語が多くわからなかったことがないか、一部の人だけ盛り上がって置いてけぼりになってしまっていないかを常に気をつけています。
もし気づいた点があればさりげなくフォロー解説を付け加えたりし、発言された方のお話もたくさんの方にわかっていただけるように、聞く側の方も皆さんが理解し楽しんでいただけることを目指します。
一緒に作る・見る気持ちで

・普通にただ進めるだけではありません。そのイベントを一緒に作るまたは一緒に見る気持ちで、常に進行を工夫します。
(例:ただ台本をしゃべるだけでなく、時には声色やリズムを変えて一人芝居風にしてみたり・・・など)
こんな思いで司会に臨ませていただいています。
お気に召していただければ嬉しく思います。

”を邪魔言葉”=を入れ言葉

また”を邪魔言葉”(←私が勝手に作った表現)だ。
政治家の皆さんの、敬語がなんだか変だったり二重敬語だったりするのはもう慣れてしまいましたが、
最近『を』入れ言葉が異常に気になります。
「資料をお配り『を』しましたが・・・」
政治家の皆さんに限ったことではなく、放送でも
「○○からお送り『を』しております」
「○○のコーナーをお届け『を』しています」
ととてもよく聞きますし、
こうして書いている横で、テレビから
「今日は○○『を』お持ちをしました」
と聞こえてきます。
ら抜き、い抜き、さ入れ。。。
そして、この「を」については、「を入れ言葉」と言われつつあるようです。
言葉は生き物なので、10年後にはどれもみんな正しいとされ一般的になっていることも十分有り得ますが、
その途中の、こういうムズムズ感がイヤン♪(笑)
私達の業界ではさらにこの現象が、アクセントの分野でも現れます。
映画は、今は「え」と「い」と「が」はみんな同じ音の高さで言いますが、
共通語は「え」だけ高くて他の二つは低い音、「絵画」と同じアクセントが正しいとされています。
でもこれも今は前者の言い方がほぼ一般的。
「1000円」も、「せんえん」の4文字が同じ高さの音か(「点滅」や「減点」と同じ)、
「せ」だけ高いのか(「天国」や「原点」と同じ)。
といったように、言葉遣いの他に
その単語について咄嗟に共通語のアクセントを使うことを意識しながら話すことが求められます。
なので、できる限り共通語のアクセントを覚えておく必要があります。かつ、時代による言葉の変化も。
こういった言葉に細かく執着すると、嫌われそう^^;ですが、
それは、今、教える立場にあるから。
これから放送界に出ていく人達には、
今や古い表現となってしまっている言葉やアクセントと、現代の傾向とを両方伝えておいてあげないと、
「喋りの勉強していない人」と思われてしまうから。
知っている限りのことは伝えなきゃ。と思いつつ、
自分でも、知らない言葉に日々遭遇して恥ずかしい思いをすることも日常茶飯事で勉強勉強です。

   

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