人前での話し方のコツ。「スイッチ入れて主語述語」
昨日の日記に続いてです。
昨日書いたように、学生は、敬語を上手に使えない分、でもなんとか丁寧にしゃべろうと一生懸命彼らなりに頑張ります。
そのため、ズバリ敬語で言うのではなく、自分たちの知っている言葉をたくさん並べてなんとか丁寧に説明しようとするのです。
その努力はとてもとても伝わってきます。
それでだんだん自分で何しゃべっているかわからなくなってしまう。
わかるわかる。
なので、私は学生に言うのです。
「普段しゃべっている順序で、普段しゃべっている単語喋りにまずデスマスをつければOK,と。
よく単語でしゃべるのがいけないといいますが、
“多くの人に一度言うだけでわかりやすく伝えるためには”
一つの文章を長くペラペラとしゃべり続けるよりもその方が効果的なのです。
たとえば。昨日、友人と遊んだ話をするとします。
翌日(別の)友人に話すとしたら、
自分「昨日、夜、友達が来てぇ。」
友人「うん」
自分「パステルでパスタ食べた後3時間もカラオケに行っちゃってぇ・・・」
女子学生ならこんな感じでしょう。
これを私から「じゃ、昨日あったできごとについてフリートーくしてみてください」と言うと
「昨日、友人と一緒にパステルでパスタを食べて、カラオケにいって3時間くらい歌って・・・」
とさらにさらに話が続きます。
いきなり長文になるのです。
これじゃ、聞いている方もずっと耳を傾けて次々出てくる言葉を一生懸命聞いて頭の中に落とし込みながら聞かなくちゃいけません。
よし!敬語でちゃんとしゃべるぞ!というスイッチを入れるのは良いのですが。
なので、ちゃんとしゃべるぞ!とスイッチを入れたら、まず!
友人と会話するような単語しゃべりでもOK!
その単語にデスマスをつけさえすればOKくらいのつもりでしゃべってごらん、と言っているのです。
「昨日、友人が来たんです」
この一言が出るかどうかが大事です。
話すことは何でも最初の一音、最初の一文が非常に重要。
もちろんこれがすべての場合にあてはまるわけではありません。
声の出し方、話し方は本当にもともとの個人の癖がどうであるか、それに合わせてどう変えていくか、が重要なので。
でも、いまの若い人にはまずこれが必要。
と、5年ほど、高校生から大学生に講義をしていて、実感しています。
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