最近の特に若い人は、言葉を省略する、声が小さい等
喋る時にあまり体力を消耗しない喋りだな~、と思うのですが、
そんな中でも、顕著な傾向があります。
「ん」をすっ飛ばしがち。
「ー」(のばす音=長音)の長さが半分くらいしかない
「っ」(促音)もすっ飛ばし。
例えば。
「そんなこと」ということばは、指折り数えながら言うと5本指が曲がり、5音であることが確認できます。
でも、原稿読むにしても、ちゃんと話すことを意識してしゃべってもらっても
「そなこと」と4音、またはかろうじて「ん」の半分くらいが聞こえて4.5音くらいにしか聞こえないのです。
「ん」がちゃんと1音に数えられる、5音の発音の場合は、丁寧な印象になったり、品格が出るなど、
非常に印象をかなり高ランクにUPさせます。
短縮されると、雑、チャカチャカした印象、いい加減、というマイナス要素ばかり。
「ー」と「っ」については例えば。
「学校の中に」という時の「がっこう」。
「ガッコーの」と、指折り数えると、5音ですよね。
ところが、聞いていると「ガコの」と3音。
つまり、「学校」ということばは「ガコ」に聞こえるのです。
たまたま私たちは学校、という言葉を知っていて、
話を聞いていると学校の話をしているから、「学校」という単語を言っているんだろうな、と
無意識に脳が判断して解釈をしています。
でももし、「ナッコウ」とか「ワッコウ」とか、初めて聞く言葉でそんな言葉が存在するかどうかも分からない単語、
例えば地名や人の名前だったりしたら、
「ナコ」「ワコ」と聞く人の耳に届き、聞いた人は聞こえたとおり「ナコ」「ワコ」と解釈します。
それは、間違って伝わります。
声だけで物を伝えるということは、こうした一つの音にも意識を払わないとちゃんと正しく伝えたい事が100%伝わりません。間違いも起こります。
特に確実に伝えたい、覚えて欲しい商品名や企業名等の固有名詞。
聞く人の体の中の辞書に無い言葉は間違って伝わってしまいます。
そんな細かいことまで。。。プロじゃないんだから。と思われるでしょう。
ある意味、そうなのです。
聞く人(たとえばお客様)は、プロではありませんから耳もそんなに研ぎ澄まされていません、
なんとなく聞こえたものをそっくりそのまま聞き入れます。
商品名や企業名等が間違って伝わることを放置して良しとするか、
対策を取るか。
ちなみに、数年前から、多くの20歳くらいの若い人たちにこの現象は見られ、
本人たちは全く気付いていません。
もちろん、先輩たちもそれに気付いている人たちは少ないと思います。
でもその若い人たちが企業に入り、何年もたってその世代以降の人達が多くなったとき
説明が人に伝わりにくいスタッフばかりの会社になる、
ということも無きにしも非ず。。。
とまで言うとホラー映画のようですね(笑)
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