あの人の"メディア声"&トーク力

地震報道のNHKアナウンサーさんのあたたかい話し方

NHKでずっと情報を発信し続けるベテランのアナウンサーさんが、最大限、暖かく丁寧な話し方をしようとしているのが伝わってくる。
離れた地域の私ですらどこか気持ちを落ち着かせてもらえたりする。
昔は淡々と、よりもさらに、大変です!大変です!と感じる口調だったと思う。
でもいまは、単に情報を伝える時にでも声も発音もやわらかい。あえてそういう人を選んでいるのかもしれないけど。
特に、情報とは別に、揺れ続ける地域で家の中や避難先で聞いている方々に、「身体を動かしてください」「声を掛け合ってください」と直接投げかける言葉の場合は本当にとてもそれを感じる。
「~してください”ね”」と、”ね”、とNHKのニュース枠では言えないけど、そんな寄り添うような気持ちで話しているようにかけるように感じる。
特に、ラジオの、ニュースではないコーナー、番組の時はなんとあたたかいこと。
たぶん避難先ではテレビよりラジオを聞いている人の方が多いからだろう。大事だ。
声しか聞こえないし。
ただ、そういったことはあまり感じる人は多くないかもしれない。
でも、いまはそれが最も重要。
”何も感じない”がいい。
”聞いていると焦ってくる”、”淡々としすぎ”、”冷たい”、といったマイナス要素は、不安やイライラ感情を刺激する。
かといってあたかも気持ちこもってます、な話し方も気になる。
いま必要なのは
「気にならない(それが内容が一番通じるから)。
でも感じとってくれる人がいるとしたら少しでも何か気持ちの支えになれば…」そんなスタンス。
難しい。
民放にもそういった話し方をされている方はもちろんいらっしゃる。
でも、感情もあまり出すことが許されていないであろうNHKで、CMも入らず、そういった話し方で伝え続けているベテランのアナウンサーさんに、惹かれた。

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