また”を邪魔言葉”(←私が勝手に作った表現)だ。
政治家の皆さんの、敬語がなんだか変だったり二重敬語だったりするのはもう慣れてしまいましたが、
最近『を』入れ言葉が異常に気になります。
「資料をお配り『を』しましたが・・・」
政治家の皆さんに限ったことではなく、放送でも
「○○からお送り『を』しております」
「○○のコーナーをお届け『を』しています」
ととてもよく聞きますし、
こうして書いている横で、テレビから
「今日は○○『を』お持ちをしました」
と聞こえてきます。
ら抜き、い抜き、さ入れ。。。
そして、この「を」については、「を入れ言葉」と言われつつあるようです。
言葉は生き物なので、10年後にはどれもみんな正しいとされ一般的になっていることも十分有り得ますが、
その途中の、こういうムズムズ感がイヤン♪(笑)
私達の業界ではさらにこの現象が、アクセントの分野でも現れます。
映画は、今は「え」と「い」と「が」はみんな同じ音の高さで言いますが、
共通語は「え」だけ高くて他の二つは低い音、「絵画」と同じアクセントが正しいとされています。
でもこれも今は前者の言い方がほぼ一般的。
「1000円」も、「せんえん」の4文字が同じ高さの音か(「点滅」や「減点」と同じ)、
「せ」だけ高いのか(「天国」や「原点」と同じ)。
といったように、言葉遣いの他に
その単語について咄嗟に共通語のアクセントを使うことを意識しながら話すことが求められます。
なので、できる限り共通語のアクセントを覚えておく必要があります。かつ、時代による言葉の変化も。
こういった言葉に細かく執着すると、嫌われそう^^;ですが、
それは、今、教える立場にあるから。
これから放送界に出ていく人達には、
今や古い表現となってしまっている言葉やアクセントと、現代の傾向とを両方伝えておいてあげないと、
「喋りの勉強していない人」と思われてしまうから。
知っている限りのことは伝えなきゃ。と思いつつ、
自分でも、知らない言葉に日々遭遇して恥ずかしい思いをすることも日常茶飯事で勉強勉強です。
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