こどもたちに、人と話す時、人前で話す時の
声の使い方
話し方
表情の作り方
聞き方
をしっかり教えてあげたいと、私はこの仕事をしていて強く思います。
それは大人になってから話し方に悩んでいる方が本当にたくさんいらっしゃるからです。
よく、いいね~人前で話すのが平気なんて、そんなふうにしゃべれて、と言っていただけます。
そういっていただくようになって初めて私は自分の声と話し方について
何をどうしているかを客観的に考えるようになりました。
私はなぜこの仕事をすることができているか、それは。
「母と父のおかげ」以外の何物でもありません。
声は母譲り。
そして、商売をやっていたため、お客さんから電話がかかってきたりお客さんに対応するときの、
母の軽やかな笑顔たっぷりの話し声、と敬語の使い方。
私が生まれる前だから全く知りませんが、名古屋市長選に立候補したり、
政治活動をしていて父が応援演説をする人は誰もが当選したと言われた、人前で話す力の血筋?
(父の演説を聞いて感動して同じ政治活動の道に入った人もいたそうです。)
人と話をするときはニコニコ笑って話していた母と父。
でも気に入らないことがあるとお客さんにも説教して怒らせてしまう、職人気質の父の反面教師とする面。
すべて、両親のおかげなのです。
それをもって大人になっただけなのです。
そして、自分に足りない技術を勉強して補っていきました。
子どものころに正しいものを知っていたり身についていれば
大人になって苦労しなくて良いのです。
ということは・・・
お父さんとお母さんの、子供に対する声の使い方や話し方、言葉遣いがいかに大切か・・・
自分はできなくても良いのです。誰かが正しい方法を子供に教えてあげさえすれば、
それをもって子供は成長していき、それは大人になってもなくならないのです。
でもお父さんお母さんは、正しいやり方を教えてあげることはできなくても、
気をつけてあげることはできます。どうした方が感じが良いか、言ってあげることはできるはずです。
お父さんお母さんができないとおっしゃる方が多いので、その代わりに私が子供たちに
人に対して話す時の声の使い方、言葉の使い方、表情の使い方、聞き方をお伝えしたいと思っています。
どんなに勉強塾に通わせて、東大に入れる実力を持たせても、
東大も学力テストより面接で入学を決める時代。
そしてたとえ東大に入学できても就職の時に面接はつきもの。
学力よりもちゃんと話せないと生きていけない世の中に、
どうして話す力をちゃんとつけてあげないで子どもたちを送り出すのでしょう?
それじゃ子供たちがかわいそうだと思うのです。
声の出し方も話し方も、単なるクセ、習性である部分がほとんどです。
爪を噛むクセを、手を口元に持っていく段階で気付けるように、
猫背になるクセを、背筋をピンとするように、
自分の今のクセに気づき、正しい方法でクセを上書きし、
その正しい方法が習慣となるまで徹底して続ける。
これで一生ものになります。
声の使い方、話し方も、変えられるのです。
もちろん、大人になってからでも。
いつ、
誰かが気づかせてあげるか、
自分で気づくか、
強制的に変えさせるか、
自分で変えとするか
なのです。
講演•研修